平屋の建築費用の相場はいくら?|坪単価・総額・注意点を詳しく解説

平屋を建てたいと考えたとき、多くの方が気になるのが「実際にいくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。人気が高まっている一方で、「平屋は高い」といった声もよく聞かれます。そこで今回は、平屋の坪単価や建築費用の相場、費用が高くなる理由、予算を抑えるコツまで分かりやすく解説します。

◆平屋の建築費用は、正直なところいくらかかる?
平屋の建築費用は、建物の大きさや仕様、土地条件によって大きく変わります。一般的な注文住宅では、坪単価約70〜90万円がひとつの目安です。ただし、高断熱住宅の場合は坪単価がさらに上がるケースもあり、平均的な延床面積30坪の平屋であれば、本体工事費は約2,100万円〜2,700万円が目安となります。これに土地代や外構工事、各種諸費用などが加わるため、総予算としては約2,500万円~4,000万円を見込んでおく必要があります。
◆平屋の費用を構成する3つの要素
平屋の予算を考える際は、建物本体工事費だけでなく、土地代や付帯工事なども含めた総建築費を把握しておく必要があります。ここでは主な3つの費用を見ていきましょう。
① 建物本体工事費|約2,100~2,700万円
家づくりで最も大きな割合を占めるのが、建物本体工事費です。基礎工事や木工事、屋根・外壁工事、内装工事など、建物そのものを造るための費用です。住宅性能や建物の大きさ、間取り、設備のグレードなどによって金額が変わるため、予算を考える上で最も重要な費用といえます。
② 土地代|約200万円~1,000万円
平屋はワンフロア構造のため、2階建てより広い敷地が必要になることがあります。そのため、土地価格の高いエリアでは総予算が高くなりやすい傾向にあります。しかし、茨城県は首都圏と比べて比較的土地価格が安いため、コストを抑えながら広めの敷地を確保することが可能です。
③ 付帯工事・諸費用|約200~300万円
家づくりの資金計画で見落とされがちなのが、建物本体工事費や土地代以外にかかる費用です。具体的には、次のような費用が発生します。
- 地盤改良工事
- 外構工事
- 登記費用
- 住宅ローン手数料
- 火災保険
- 各種税金
付帯工事・諸費用は、一般的に建物本体価格の15~25%程度が目安です。これらの費用を見落としてしまうと、想定外の出費で予算オーバーになることもあります。あらかじめ資金計画に組み込んでおくことが大切です。
※本記事での価格は2026年7月現在の情報に基づいて作成しております
*関連コラム「茨城で平屋を建てるメリットとは?|土地・気候・費用から見るおすすめ理由を徹底解説」

◆平屋は2階建てより高い?価格差が生まれる理由とは
平屋はすべての部屋をワンフロアに配置するため、同じ延床面積の2階建てと比べると建築費が高くなる傾向があります。その理由を詳しく見ていきましょう。
◎坪単価だけ見ると平屋の方が高い
平屋と2階建てを同じ延床面積で比較すると、平屋のほうが10~20%ほど坪単価が高くなる傾向があります。その理由は、基礎や屋根の面積が大きくなりやすく、材料費や工事費がアップするからです。そのため「平屋は高い」と言われることがあります。
◎建築費の総額では逆転するケースもある
坪単価だけ見ると平屋のほうが高いと感じるかもしれませんが、家づくり全体の建築費では2階建ての方が高くなるケースもあります。2階建ては階段や2階ホールの設置、建物を支えるための構造補強が必要です。また、間取りによっては廊下などの共有スペースが増え、延床面積が大きくなることもあります。こうした要素がコストアップにつながるため、建築費の総額に大きな差が出ない、または2階建ての方が高くなるケースもあります。
◎生涯コストでは平屋が有利になることも
平屋は上階がないぶん空気が循環しやすく、冷暖房効率に優れています。少ないエネルギーで家全体の温度が安定しやすいため、光熱費を抑えることができます。また、外壁や屋根のメンテナンスでは、足場を設置する規模が小さく済むことが多く、費用を抑えることができます。
さらに、ワンフロアの間取りは年齢を重ねても暮らしやすく、大規模なリフォームをしなくても快適に暮らし続けられます。初期費用だけでなく、光熱費やメンテナンス費用、将来のリフォーム費用まで含めた長期的な視点で考えると、平屋の方が生涯コストを抑えられるケースも少なくありません。
*関連コラム

◆平屋は断熱が重要!高断熱にすると建築費はどれだけ上がる?
ワンフロア設計の平屋は生活空間のすべてが屋根の下にあり、屋根からの夏の日射や冬の寒さの影響を受けやすい住まいです。そのため、一年を通して快適に暮らすには、高い断熱性能が欠かせません。
◎断熱等級4から等級6へ性能アップ
2025年4月以降、新築住宅には断熱等級4以上の断熱性能が義務付けられています。しかし、快適性や省エネ性を考えると「断熱等級6以上」が推奨される水準とされています。断熱等級4から等級6へ性能を高めた場合、坪あたり数万円のコスト増になることがあり、30坪の平屋であれば、おおよそ150万円~300万円高くなることもあります。
◎コストアップした差額は光熱費で回収できる
高断熱住宅は初期費用が高くなりますが、冷暖房効率が向上することで毎月の光熱費を抑えやすくなります。省エネ性能を高めるほど冷暖房にかかるエネルギーが減り、断熱性を高めて建築費が150万円アップしても、おおよそ20年前後で差額を回収できると考えられます。30年、40年と住み続けることを考えると、長く住むほど経済的なメリットが大きくなります。
*関連コラム「平屋で快適に暮らすための失敗しない家づくり。「平屋は断熱が重要」と言われる理由とは?」

◆住宅補助金・優遇制度を活用してお得に建てよう
高い住宅性能を備えた住宅は、国や自治体が実施する住宅補助金制度や住宅ローン減税などの優遇制度を活用できます。家づくりの費用負担を軽減できるため、利用できる制度を確認しておきましょう。
◎みらいエコ住宅2026事業|GX志向型住宅で最大110万円
みらいエコ住宅2026事業は、省エネ基準を満たす住宅を対象に、建築費用の一部を補助する事業です。断熱等級6以上の高い断熱性能と省エネ性能を備えたGX志向型住宅の場合には、最大110万円(寒冷地は125万円)の補助金を受けられます。
◎住宅ローン減税
住宅ローン減税とは、住宅ローンを利用してマイホームの新築・取得・増改築をした場合に、一定の要件を満たすことで、年末時点のローン残高の0.7%を所得税や住民税から新築住宅などでは最長13年間、中古住宅などでは最長10年間、控除を受けられる制度です。長期的な負担軽減につながります。
◎茨城県・市町村独自の補助金制度
茨城県では、市町村ごとに独自の補助金制度を実施しています。例えば、アヤプラスハウスが本社を構える石岡市では「石岡市住まいづくり推進事業」という補助金制度があります。Uターン・Iターン転入者が住宅を建築して定住する場合、建築費用の一部について助成を受けられます。補助額は基本の上限が30万円で、中心市街地に建築する場合は10万円、Uターン転入者は20万円が加算され、最大60万円です。最新情報は各自治体のホームページを確認しましょう。

◆平屋の費用を抑えるための3つのコツ
平屋は設計や土地選びなどによって、建築費を抑えることが可能です。予算内で理想の住まいを実現するために、費用を抑える3つのポイントをチェックしておきましょう。
① 形・間取りをシンプルにする
家は形や間取りが複雑になるほど施工の手間や材料費が増え、建築費も高くなります。そのため、建物は凹凸の少ない正方形や長方形を基本とし、間取りも廊下や仕切り壁を減らしたシンプルな動線を意識するとコストを抑えやすくなります。
② 土地代を抑えられるエリアを選ぶ
土地代は、どのエリアを選ぶかによって大きく異なります。一般的に、都市部や市街地は価格が高く、郊外や農村部は価格が安い傾向があります。特に平屋は建築面積が広くなりやすいため、土地代が家づくり全体の予算に大きく影響します。茨城県は首都圏と比べると比較的土地価格が安い地域ですが、通勤や通学とのバランスも考えながら土地探しのエリアを少し広げて検討してみると、土地代を抑えられる場合があります。
③ 「削るべきところ」と「削ってはいけないところ」を見極める
資金計画を考えるときは、「費用をかける部分」と「費用を抑える部分」を見極めることも欠かせません。断熱・気密性能や耐震性能など住宅の基本性能は、暮らしの快適性や住まいの安全性に関わる重要な部分のため、建築費を削ることはおすすめしません。もし完成後に性能を高めようと思っても、大掛かりな工事と高額な費用がかかってしまいます。
一方で、住宅設備や内装材は将来的に交換やリフォームがしやすい部分です。必要以上にグレードを上げるのではなく、暮らし方に合わせて選ぶことで建築費用を抑えることができます。標準仕様でも十分な性能を持つ設備は多いため、こだわりたい部分と予算を抑える部分にメリハリをつけることが、後悔しない家づくりのポイントです。
*関連コラム

◆まとめ|「高いから無理」で終わらせない、賢い平屋の建て方
平屋は坪単価だけを見ると「高い」と感じることもあります。しかし、暮らしやすさや将来のメンテナンス性、光熱費まで含めたトータルコストで考えると、多くのメリットがある住まいです。大切なのは、建築費だけで判断するのではなく、これから何十年と続く暮らしまで見据えて家づくりを考えることです。どんな暮らしを実現したいかを整理し、自分たちにとって最適な住まいづくりを考えてみましょう。
アヤプラスハウスでは、お客様一人ひとりのご予算やライフスタイルに寄り添い、資金計画から家づくりをサポートしています。「平屋は予算内で建てられる?」「自分たちに合った資金計画・家づくりを知りたい」という方は、ぜひお気軽にモデルハウス見学や家づくり相談へお越しください。スタッフが親身になって理想の平屋づくりをお手伝いいたします。
アヤプラスハウスでは、石岡・茨城での平屋・注文住宅づくりをお手伝いしています。









