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GX志向型住宅とは?補助金・条件・ZEHとの違いを茨城の工務店が分かりやすく解説

黒い革張りソファとスケルトン階段のある、梁を見せた勾配天井の広いリビング

住宅の省エネ性能への関心が高まる中、「家を建てるなら高性能な家がいい」と考える人が増え、GX志向型住宅が注目されています。しかし、詳しい内容を知らない方も多いのではないでしょうか。

今回は、ZEH水準を上回る高い省エネ性能を備えたGX志向型住宅について、必要な条件やメリット・デメリット、ZEHとの違い、補助金情報までを住宅のプロが詳しく解説します。

黒いガルバリウムの縦張り外壁と切妻屋根の住宅外観。前庭には松や石を配した和の植栽

◆GX志向型住宅とは?

GX志向型住宅とは、環境にやさしい住宅を目指す「グリーン・トランスフォーメーション(GX)」の考えを取り入れた住宅です。

高い断熱性能と省エネ設備で自宅で消費するエネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーを創ることで、少ないエネルギーで快適で健康に暮らせる住まいを目指します。

◎国がGX志向型住宅を推進する理由

脱炭素社会の実現に向けて、2025年4月から新築住宅の省エネ基準への適合が義務化されました。さらに国は、2030年度以降に新築される住宅について、ZEH水準の省エネ性能を確保することを目指しています。

こうした流れを先取りする住宅を支援するため、2026年度の住宅補助金制度として「みらいエコ住宅2026事業」を創設しました。GX志向型住宅は、その中で最も高い省エネ性能を満たす住宅区分として位置づけられ、住宅分野の脱炭素化を牽引する存在といえます。

住宅は一度建てると、何十年にもわたって暮らすことになります。後から性能を大きく変えるのは容易ではないため、建築時にどれだけ省エネ性能を高めておくかが重要です。

特に断熱・気密性能が低いと外気の影響を受けやすく、冷暖房を多く使用する必要があり、エネルギー消費量やCO2排出量の増加につながります。そこで、住宅そのものの性能を高め、少ないエネルギーで快適に暮らせる住まいを普及させることが、脱炭素社会の実現に向けた重要な取り組みのひとつとなっています。

◎補助金対象となるための主要4条件

GX志向型住宅として補助金の対象となるには、主に次の省エネ性能を満たす必要があります。

①断熱等級6以上

②再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減

③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量を100%以上削減

④高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入

断熱性能を高めるだけでなく、住宅で使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーを創り、管理することが求められます。さらに、床面積や立地、工事の時期などの条件や「GX建築事業者」として登録された住宅会社が建築することも必須要件です。

なお、HEMSの要件は2026年4月に更新されました。IP通信を用いる製品の場合、建築確認申請書の提出日が2026年7月1日以降の住宅では、JC-STAR★1以上の適合ラベルを取得した製品であることが必須です(6月30日以前の申請では推奨)。

化粧梁のあるリビングと、一段上がった小上がりの畳スペース

◆GX志向型住宅の補助金はいくら?申請条件と流れ

みらいエコ住宅2026事業では、GX志向型住宅に対して1戸あたり110万円(茨城県を含む地域区分5~8)が交付されます。補助額や申請期間は年度ごとに変わります。家づくりの時期に合わせて、公式サイトで最新の内容をご確認ください。

◎補助額と対象要件

住宅区分補助額(1戸あたり・地域区分5~8)主な対象世帯
GX志向型住宅110万円(地域区分5~8)すべての世帯
長期優良住宅75万円子育て・若者夫婦世帯
ZEH水準住宅35万円子育て・若者夫婦世帯

GX志向型住宅は、補助額の大きさだけでなく、子どもの有無や年齢に関わらず、すべての世帯が対象となる点も特徴です。

◎申請期間はいつまで?申請の流れと注意点

2026年度のGX志向型住宅の交付申請は、第1期・第2期に分かれています。第1期は受付を終了しており、第2期は2026年12月31日までです。

また、工事の完了を待たずに補助金の枠を押さえる「予約申請」もあり、こちらは2026年11月16日が期限です。予算上限に達した時点で受付終了となる点にも注意が必要です。GX志向型住宅の予算枠は長期優良住宅・ZEH水準住宅とは別に確保されていますが、検討しているなら早めに相談しておくと安心です。

また、補助金は施主が直接申請することはできず、登録された事業者が手続きを行います。GX志向型住宅を検討する際は、依頼する住宅会社が対象事業者として登録しているか、契約前に確認しておくと安心です。

*参考:「みらいエコ住宅2026事業」

木目調のアクセントウォールに大型テレビを掛けた、明るいリビング

◆ZEH・長期優良住宅とはどう違う?

GX志向型住宅・ZEH水準住宅・長期優良住宅は、いずれも高性能な住宅を考える際によく比較されます。しかし、それぞれ重視している性能や制度の目的が異なります。

項目GX志向型住宅ZEH水準住宅長期優良住宅
断熱性能断熱等級6以上断熱等級5以上断熱等級5以上
省エネ性能・再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量35%以上削減
・再生可能エネルギーを含めて一次エネルギー消費量100%以上削減
・再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量20%以上削減一次エネルギー消費量等級6以上
再生可能エネルギーの導入必須任意条件なし
HEMS必須任意条件なし
主な特徴脱炭素社会に向けた高い省エネ性能を重視エネルギー消費量を抑えて省エネ性を高める省エネ性の他に、耐震性・耐久性・維持管理などの認定基準を満たすことが必要

*参考:「みらいエコ住宅2026事業」

「長期優良住宅認定制度の概要について(新築版)」

このように、省エネ性能を重視するなら、GX志向型住宅やZEH水準住宅、長期的な耐久性や維持管理まで含めて性能を高めたいなら長期優良住宅というように、目的に応じて選ぶとよいでしょう。

なお、みらいエコ住宅2026事業の補助対象となる「ZEH水準住宅」と「ZEH」は異なります。ZEH水準住宅は、ZEH相当の省エネ性能を備えながらも再生可能エネルギー設備の導入は必須ではありません。

一方のZEHは、省エネ性能に加えて太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用し、「年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロ以下」にすることを目指す住宅です。

◎新築を建てるならどれを選ぶべき?

どの住宅が適しているかは、求める性能や予算によって異なります。自分たちの暮らしや予算に合った住まいを選ぶことが、後悔しない家づくりにつながります。

○GX志向型住宅がおすすめの人

  • 光熱費を抑えながら一年を通して快適に暮らしたい
  • 高い省エネ性能にこだわりたい
  • 補助金を活用して高性能住宅を建てたい

○長期優良住宅がおすすめの人

  • 耐震性や耐久性なども含めて長期的な住みやすさや資産価値を重視
  • 税制優遇を受けたい

○ZEH水準住宅がおすすめの人

  • 初期費用と省エネ性能のバランスを実現したい
  • GX志向型住宅ほど高い性能は求めないが、省エネ性能にはこだわりたい

吹き抜けの高い壁に木枠の室内窓があり、下に薪ストーブのあるダイニングが見える

◆GX志向型住宅のメリット・デメリット

GX志向型住宅にはさまざまなメリットがありますが、建築コストが高くなりやすいなどの注意点もあります。

◎メリット|快適性・光熱費削減・将来的な資産価値

最大のメリットは、高い断熱性能によって室温を保ちやすく、1年を通して快適な住環境を実現できることです。冷暖房効率が高まることで光熱費を削減できるだけでなく、太陽光発電によって自宅で使う電気の一部をまかなうことができます。

今後さらに高い省エネ性能を備えた住宅が求められることが予測されるため、今からGX志向型住宅を検討しておくことは、将来の資産価値を考える上でも大きなメリットがあります。

◎デメリットと対策|コストアップ・立地条件

高性能な断熱材や窓、設備、太陽光発電などを採用するため、一般的な住宅より初期費用が高くなりやすくなります。しかし、住み始めてからの光熱費やメンテナンス費を抑えられるため、初期費用だけでなく長期的なトータルコストで考えることが重要です。

また、土砂災害特別警戒区域など一定の立地条件では補助対象外となる場合があります。土地探しの段階で、補助対象となる立地かどうかもあわせて確認しておくと安心です。

構造材が見える建築中の室内で、作業着の職人たちが図面を囲んで打ち合わせをしている様子

◆GX志向型住宅を建てるなら「施工精度」にも注目

GX志向型住宅は、高性能な設備を使用するだけで実現できるものではありません。断熱・気密・日射取得や遮蔽、設備などを住宅全体でバランスよく設計し、その性能を実際の施工で実現する必要があります。

◎気密性能の重要性

GX志向型住宅では、断熱性能や一次エネルギー消費量などの明確な数値基準が設けられています。その基準を満たすには、高性能な素材や窓を採用するだけでなく、設計どおりの性能を十分に発揮するための気密性も欠かせません。

ただし、気密性能は実際に測定しなければ確認できません。気密測定を実施し、その結果を公表している住宅会社を選ぶと安心です。

アヤプラスハウスでは、全棟で気密測定を実施しています。直近1年間(2025年4月〜2026年3月にお引き渡しした全棟)の平均C値は0.14㎠/㎡でした。

GX志向型住宅の要件に気密性能は含まれていませんが、施工品質を確認する指標として注目したいポイントです。

◎茨城で建てる場合の相談窓口

GX志向型住宅を建てるなら、GX登録事業者として登録された住宅会社に相談するのが近道です。GX志向型住宅への対応実績があるか、高性能住宅を強みとしているかなどを確認しましょう。また、茨城県内の住宅展示場などでGX志向型住宅に関する相談会が開催されていることもあるので、チェックしてみてください。

大きな窓から光が入る、化粧梁と勾配天井のあるリビング

◆まとめ| GX志向型住宅はアヤプラスハウスにご相談ください!

GX志向型住宅は、高い省エネ性と快適性を実現しながら、1戸あたり110万円の補助金を受けられる次世代の高性能住宅です。

しかし、補助金だけを目的にするのではなく、夏は涼しく冬は暖かい快適で健康的な住環境や、光熱費を抑えながら長く安心して暮らせる性能にも目を向けてみてください。これから30年、40年と心地よく暮らすために、住まいの性能という視点からGX志向型住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

GX志向型住宅について詳しく知りたい方は、お気軽にアヤプラスハウスまでお問い合せください。GX志向型住宅を標準仕様とした高性能住宅のご提案はもちろん、ご予算や理想の暮らし方をお聞きしながら、補助金活用から申請手続きのサポートまでを一貫してお手伝いいたします。

これからの暮らしを見据えた理想の住まいを一緒に実現しましょう!

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この記事を書いた人

石川 武

Profile

二級建築士/代表取締役

建具職人の父のもとに生まれ、建築を身近に育つ。
自身が幼少期に小児喘息を患った経験から、室内の空気と温熱環境が暮らしに与える影響に着目。
独自工法「トリプルA」の開発を経て、現在は特許技術である「FB工法」を採用。
健やかに暮らせる住まいの形を、追い続けている。

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