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注文住宅で後悔しないために|よくある失敗と設計段階での防ぎ方

木目のアイランドキッチンとダイニングテーブルのある明るいLDK

人生で最も大きな買い物と言われる家づくり。「せっかく注文住宅を建てるなら、後悔のない家にしたい」と考える方は多いでしょう。しかし、実際には「もっとこうすればよかった」と感じるケースも少なくありません。後悔の多くは、住み始めてから気づくものです。だからこそ、どこでつまずきやすいかを先に知り、設計段階で手を打てるかが分かれ目になります。

グレーのアクセントクロスとカーテンのある落ち着いた寝室

◆注文住宅でよくある後悔とは?リアルな声をランキングで紹介

注文住宅は自由度が高いからこそ、決めることがたくさんあります。その結果、生活を具体的にイメージできないまま判断し、住み始めてから後悔するケースがあります。まずは、実際によくある失敗から見ていきます。

◎注文住宅の後悔ランキング|特に多い5つのポイント

リクルートが3年以内に注文住宅を建てた400人に行った調査(2025年8月)では、最も多かった後悔は「コンセントの位置」で23.5%。次いで「収納が足りない」15.5%、「個室・リビングなどが狭い」11.5%、「コンセントの数」11.5%と続き、動線や水まわり設備、窓の位置やタイプも上位に挙がりました。

この結果をもとに、注文住宅で特に後悔しやすいポイントを5つに整理しました。

コンセントの位置・数

生活を始めてから不便さに気づきやすいのが、コンセントの位置や数です。「家具を置くとコンセントが隠れる」「ベッド近くにコンセントがほしかった」「キッチンや洗面所のコンセントが足りない」などの声が多くみられました。

収納が足りない・場所が悪い

次に多いのが、収納に関する後悔です。「狭くて物が入りきらない」「使いたい場所に収納がない」など、収納の量や広さ、配置について不満を感じるケースが多くあります。

間取り・動線

間取りや動線は、暮らしの満足度に直結する大切な要素です。「家具を置いたらリビングが狭く感じる」「キッチンからランドリールームが遠く、移動が大変」など、図面だけでは実際の広さや生活のしやすさをイメージしにくかったことが、後悔につながる原因の一つです。

水まわりの使い勝手

キッチン、洗面、浴室、トイレなどは毎日何度も使うため、使い勝手が暮らしやすさを左右します。「トイレに手洗い場を設ければよかった」「食洗機付きのキッチンにすればよかった」など、設備グレードや動線に関する後悔が多いようです。

住宅性能・設備

住宅性能は調査の上位には挙がりにくいものの、後から直せない分だけ後悔が深くなる部分です。デザインや間取りを重視し、性能を後回しにした結果、「冬は家の中が寒い」「地震で倒れないか心配」「光熱費が高い」と後悔するケースもあります。完成後に大きく改善することが難しい部分だからこそ、設計段階からしっかり考えておくことが必要です。

この他にも、「高窓は掃除がしづらい」「窓が大きいと日差しが暑い」といった窓に関する後悔や、「オプションを追加しすぎて予算オーバーになった」「土地代が高く、建物に十分な予算を回せなかった」など資金計画での失敗談もよくあります。

※参考:SUUMO「注文住宅を建てて後悔したことは?400人に聞いたリアルな声」

◎住み始めてからの後悔は、直せる?直せない?

注文住宅の後悔には、住み始めてから比較的直しやすいものと、直すことが難しいものがあります。特に、完成後に直せない部分ほど、計画段階で慎重に検討しなければいけません。

新築後に直せるもの

  • 内装(クロス、フロアの張り替えなど)
  • コンセントの増設や位置の変更(ただし壁の一部を開ける工事になり、費用と手間はかかります)
  • 後付けによる収納棚の設置

新築後に簡単に直せないもの

  • 断熱、耐震などの性能に関する部分
  • 窓の大きさや配置
  • 間取り、動線

完成後に直すことが難しいものも、リフォーム工事によって改善することは可能です。しかし、費用や工事の手間がかかるため、新築時に将来まで見据えて計画しておく必要があります。

天井に室内干し用のバーを付けた、洗濯機のあるランドリールーム

◆間取り・収納・コンセントで後悔しないためのポイント

間取り・収納・コンセントは、毎日の暮らしやすさに直結する部分のため、ライフスタイルに合っていなければ使いにくさを感じてしまいます。後悔を防ぐためには、現在の生活を振り返りながらプランを考えることがポイントです。

◎実際の暮らしを具体的にイメージする

間取りを考えるときは、まず現在の生活を振り返ります。例えば、スマートフォンの充電場所、朝の時間帯の家族の動き、家事をする時間帯など、実際の生活シーンを思い浮かべながら、図面上で一つずつ確認します。

収納やコンセントは、多ければ良いとは限りません。収納を増やしすぎると居室が狭くなり、コンセントを増やせば、そのぶん設置費用の増加にもつながります。大切なのは、必要な場所に必要な量を確保すること。家族の生活動線やライフスタイルに合った配置になっているかが分かれ目です。

◎図面段階で実際の生活をシミュレーションする

間取りが完成したら、家具や家電を配置した状態をイメージし、家族一人ひとりの行動を時系列で追ってみます。

  • ソファに座ったときに、外からの視線が気にならないか
  • コンセントが家具に隠れないか
  • スマートフォンやパソコンを利用する場所はどこが多いか
  • キッチンで一度にどれだけ家電を使うか
  • 収納は手の届く場所や動線上にあるか
  • 生活・家事・帰宅動線にムダな移動や動線の重なりがないか

このように完成後の暮らしを具体的に想像するほど、図面だけでは気づきにくい問題を事前に発見しやすくなります。

◎平屋の新築は「生活音・視線・採光」も確認する

ワンフロアの暮らしやすさから平屋を希望する人が増えていますが、平屋ならではの注意点もあります。例えば、すべての居室が同じフロアにあるため、家族間の生活音や、道路・隣家からの視線が気になりやすいといった声もあります。

また、2階建てと比べて採光が確保しにくいため、「室内が暗い」と感じるケースも。

平屋での後悔を防ぐには、家族それぞれの生活時間や窓の位置・大きさ、周辺環境まで考慮してプランを立てる必要があります。

*関連コラム:茨城で平屋を建てるメリットとは?|土地・気候・費用から見るおすすめ理由を徹底解説

造作の洗面台と、その奥に続くウォークスルーの収納

◆住宅性能・快適性で後悔しないためのポイント

30年、40年と暮らす家だからこそ、長く快適に過ごせる住まいづくりについて考える必要があります。そこで効いてくるのが「住宅性能」です。完成後に直すことが難しいため、設計段階で詰めておく必要があります。

◎「冬は寒い・夏は暑い・光熱費が高い」は断熱・気密で防げる

注文住宅で「冬は寒い」「夏は暑い」「光熱費が高い」と後悔したくなければ、断熱・気密性能を高めることです。

断熱性能の高い家は、外気の影響を受けにくく、家全体の室温を保ちやすくなります。室温が安定しやすくなると冷暖房効率も向上し、光熱費の削減につながります。

ただ、いくら高性能な断熱材を使っても、住宅にすき間が多いと外気が出入りしてしまい、断熱性能を十分に発揮できません。

そのため、家のすき間をできるだけ少なくする「気密性」も欠かせません。注文住宅の性能を比較するときは、断熱性能の高さ(UA値)だけでなく、気密性能の高さ(C値)もあわせて確認してください。

◎断熱・気密性能の高い家は、結露・ヒートショック予防にもつながる

断熱性能の低い家は、部屋による温度差が大きくなりやすい傾向があります。特に冬場、暖かいリビングから寒い廊下や脱衣室へ移動すると、急激な温度変化によって血圧が急上昇・急降下し、ヒートショックを引き起こすリスクが高まります。

また、外気と室内の温度差が大きいと窓や壁内部で結露が発生しやすくなります。それがカビの発生や木材の腐朽につながることもあり、健康面や住まいの耐久性に影響します。

断熱・気密性能を高め、家全体の温度差を小さくすることは、快適性だけでなく、長く安心して暮らせる住環境をつくるうえでも非常に重要です。

*関連コラム:ヒートショックを予防する家づくりとは?断熱・気密・設計で温度差を減らす方法

ノートの上に置かれた電卓と木の家の模型、鉛筆

◆お金・土地・仕様で後悔しないためのポイント

家づくりで避けたい後悔の一つが、お金に関する失敗です。「人生で最も大きな買い物」だからこそ、無理のない資金計画を立て、バランスよく予算を配分することが、満足度の高い家づくりにつながります。

◎予算オーバーの原因は?家づくりの費用は本体価格だけではない

「せっかく注文住宅で建てるのだから」と設備や内装のグレードアップを重ね、予算オーバーになるケースは少なくありません。すべての希望を叶えようとするのではなく、理想の暮らしに本当に必要なものを見極める作業が要ります。

また、家づくりの費用は建物本体価格だけでなく、土地代、付帯工事費、諸費用などもかかります。見積りを確認する際に、金額だけでなく、設備や工事内容がどこまで含まれているかを細かく確認します。

◎照明計画・採光計画も心地よさを決める要素

日中の部屋の明るさや、夜の照明の灯りなど、光のデザインも住まいの心地よさを決める重要な要素の一つです。「窓を大きくすれば明るくなる」「照明の数を増やせばいい」と単純に考えるのではなく、周辺環境や掃除のしやすさ、心地よいと感じる過ごし方まで含めて考えます。

板張りの勾配天井と化粧梁、大きな窓のある開放的なLDK

◆注文住宅で後悔しないための3つの進め方

後悔のない家づくりを目指すには、正しい知識を持ち、自分たちの暮らしに合った判断基準で家づくりを進めることです。

①「どんな暮らしがしたいか」を明確にする|優先順位の決め方

家づくりを始める前に、まず「どんな暮らしがしたいか」を家族で話してみてください。今の生活だけでなく、10年後、20年後の暮らしもイメージし、思いつくだけ書き出します。そのうえで、「絶対に譲れないこと」「余裕があれば叶えたいこと」に分け、優先順位をつけておくと、打ち合わせで迷ったときも判断がブレにくくなります。

②実際の住まいを体験する

WebサイトやSNSを活用した情報収集も大事ですが、広さや動線、室内の快適性などを確認するためにも、完成見学会やモデルハウスで実際の住まいを体験するのが確実です。自分の暮らしに置き換えながら見学すると、具体的なイメージが見えてきます。

また、現地で担当者の対応や雰囲気も知ることができます。希望を丁寧に聞き、暮らしに合わせたプランを提案してくれる会社かどうかを見極めることも、家づくりを成功させる分かれ目になります。

③住宅性能は数値で確認する

住宅会社を比較するときは、断熱等級やC値(気密性能)も見比べます。特にC値は気密測定を実施しなければ実際の数値が確認できません。気密性能は施工精度の影響を受けるため、気密測定を実施しているかどうかも、住宅会社を選ぶ際の判断材料の一つになります。

アヤプラスハウスでは、断熱等級6(HEAT20 G2)以上を標準仕様とし、全棟で気密測定を行っています。直近1年間の平均C値は国内トップクラスの0.14cm²/m²。測定結果は報告書としてお渡ししています。

地震への備えも、最高等級である耐震等級3の確保を標準としています。長く安心・快適に、健康に暮らせる家づくりを行っています。

*関連コラム:C値とは?気密性能の重要性と目安について分かりやすく紹介します

化粧梁のあるLDKで、キッチンに立つ人とダイニングで過ごす家族

◆まとめ|「建てて良かった」と思える注文住宅を建てよう!

注文住宅で後悔しないためには、実際に多い失敗や後悔をあらかじめ知っておくことが大切です。特に、新築後に簡単に直せない住宅性能は、計画段階で十分に検討しておく必要があります。打ち合わせでは、「どんな暮らしを叶えたいか」を具体的に伝え、自分たちの暮らしに必要な設備・仕様・間取りを担当者と一緒に考えてみてください。

アヤプラスハウスでは、高い住宅性能はもちろん、長く快適に心地よく、いつまでも愛着を持って暮らせる住まいづくりを大切にしています。お客さまの希望やライフスタイルを一つひとつ丁寧に伺いながら、一緒に理想の住まいを考えていきます。「注文住宅で後悔したくない!」「家づくりで悩んでいる」という方は、ぜひアヤプラスハウスにご相談ください。

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この記事を書いた人

石川 武

Profile

二級建築士/代表取締役

建具職人の父のもとに生まれ、建築を身近に育つ。
自身が幼少期に小児喘息を患った経験から、室内の空気と温熱環境が暮らしに与える影響に着目。
独自工法「トリプルA」の開発を経て、現在は特許技術である「FB工法」を採用。
健やかに暮らせる住まいの形を、追い続けている。

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