—平屋のプランニングで気を付けたいこと—
マンションのように家族が同じフロアで過ごせることや、将来のことを考えて階段がないほうがよいといった理由で、平屋を希望されるお客様が増えています。
デザイン面でも、低く構えた平屋ならではの外観は人気があります。
でも、快適に暮らせる平屋を予算内で実現するには、ちょっとしたコツが必要です。
そこで、平屋のプランニングのポイントをご紹介します。
◎2階建ての家とは、別物と考えよう
まず、2階建てと同じ広さ、同じ部屋数を、そのまま平屋で確保しようとすると、かなり広い敷地が必要になります。
基礎や屋根面積が大きくなる分、同じ坪数の2階建てより建築コストも高くなります。
また、床面積が広くなると、室内での動線が長くなるなどのデメリットもあります。
そこで、平屋のプランニングではワンフロアにすべての部屋があることを大前提に、無駄のないスマートな間取りにすることが大切です。
たとえば、「小さなお子さんが寝ているときにキッチンから見守れるように、リビングの脇に和室を作りたい」とか、「子ども部屋は広くしたい」というご要望。
でも、お子さんが赤ちゃんでいる時期はどのくらいでしょうか。
一緒に暮らせるのは、いつまででしょうか?
活用できる期間が限られているスペースにコストをかけて、大きな家を建てるより、本当に必要な広さだけを確保する。その分、内装や照明、性能などにコストをかけて、グッと家の質を高めると、これからの50年間、素敵な暮らしできると思います。
プランニングは、今現在の「点」で考えるのではなく、これから50年の「線」で考えることがおススメです。
◎コンパクトな動線をつくる
生活動線や家事動線を短くする工夫も大切です。
そこで、水廻りを1カ所にまとめるご提案をしています。
キッチンの近くに、「洗面洗濯室」と家族が毎日着る服を収納する「集合収納」を配置します。「洗面洗濯室」には室内干しができるスペースも設けて、洗濯の洗う→干す→たたむまでができて、隣接する「集合収納」にすぐ片付けることができます。
ほとんど移動することなく、洗濯から収納まで一気に片付くコンパクトな動線で家事時間を短くできれば、老後も身体への負担が少なく、自分の時間も生まれます。
ちなみに、「洗面室」と「脱衣室」は分けるのがおススメ。
お子さんが小さいときは、子どもと親が常に一緒のライフスタイルで生活しますよね。
でも、家族が成長して、それぞれの生活リズム、タイムスケジュールが異なるようになると、洗面と脱衣室は別々になっているほうが断然便利です。誰かが入浴中でも、気兼ねなく洗面を使うことができますよ。
平屋に限らずですが、家づくりは今という「点」で考えるのではなく、この先の50年の「線」で見つめ、これから続く人生が豊かになるように計画することが大切です。
【彩+house】には、平屋のプラン例やノウハウも豊富にございます。お気軽にご相談ください。