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注文住宅の外壁材は種類が多く、違いを知らずに選ぶと思わぬ失敗を招く可能性があります。しかし外壁を選ぶのが初めてなので、どんな特徴があるのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、注文住宅を検討中の方に向けて、代表的な外壁材7種類の特徴とメリット・デメリットをわかりやすくお伝えします。
7つの外壁材の特徴とメリット・デメリット
では早速、7つの外壁材の特徴とメリット・デメリットをお伝えします。メリットだけでなくデメリットもわかったうえで外壁材を選ぶと、住んでから「やっぱり他の外壁にしておけばよかった」と後悔してしまうのを防げます。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、セメントと繊維質の材料を混ぜて固めた外壁材です。現場で塗料を吹き付けて仕上げる無地のものと、工場で色や柄の加工を済ませたものがあります。特に後者は色や柄が豊富で、多くの製品の中から好みのものを選ぶことができます。
- メリット
窯業系サイディングの魅力は、そのデザインの豊富さです。凝った色柄のものや、溝を掘ってタイルのようにしたもの、岩のようなデザインや塗り壁風のものなど、非常に多くのデザインが用意されています。また工場で生産されるため、他に比べ価格が手頃という特徴もあります。
- デメリット
サイディングのデメリットはメンテナンスサイクルが比較的短いことで、10〜15年程度を目安に再塗装することが推奨されています。定期的なメンテナンスを行えば素材の劣化を抑えられ、長持ちさせることがでるため忘れず行うようにしましょう。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、アルミ・亜鉛・シリコンでメッキをした鋼板です。アルミの耐久性の高さと、亜鉛のサビに対する強さのおかげで非常に長持ちします。またすっきりした見た目から、モダンデザインの住まいの外壁としても人気があります。
- メリット
ガルバリウム鋼板の大きなメリットは耐久性の高さです。錆に強いだけでなく表面のメッキが劣化しにくいため、その美観を長く保てます。また他の外壁材のように、年数が経つとひび割れるようなこともなく、雨水が外壁の中に入る心配もほとんどありません。
- デメリット
ガルバリウム鋼板のデメリットは、硬いものが当たると凹みやすいことです。鋼板の厚みは0.3mm前後と、それほど厚くありません。メリットでお伝えしたように簡単に割れることはありませんが、ボールが強くぶつかっただけで凹んでしまうこともあります。
木質系サイディング
- メリット
木質系サイディングのメリットは、やはり本物の木を使った自然な風合いです。サイディングにも木目柄を施したものがありますが、残念ながら質感は木質系サイディングに及びません。また本物の木が持つ断熱性の高さも、木質系サイディングのメリットです。
- デメリット
木質系サイディングは大量生産が難しく、国内ではあまり普及が進んでいないため、他の外壁材に比べ金額の割高感があります。また水が染み込むと劣化が急速に進んで腐食する恐れがあり、定期的なクリア塗装やシーリング補修が必須になります。
ALC
- メリット
ALCはたいへん火に強く、火事の燃え移りが心配な建物の密集した地域では頼もしい外壁です。また防音性も高いため、交通量の多い道路や他の建物が近いなど、音が気になる環境にも適した外壁材と言えます。
- デメリット
ALC自体は防水性が無いため、年数が経ち表面の塗装が劣化してくると水を吸いやすくなります。雨が染み込むとALCが痛んでしまうため、塗り直しやシーリング補修といったメンテナンスをしっかり行う必要があります。
塗り壁
塗り壁とは、セメントと砂と水を混ぜて作ったモルタルを塗り固めた外壁材です。表面にザラつきのある味わい深い仕上がりに根強い人気があります。また刷毛やコテの跡をあえて残すように塗り、さらに凝った質感に仕上げる方法もあります。
- メリット
塗り壁の一番の魅力は、その趣ある質感です。他の外壁材の平坦な見た目とは違うザラついた仕上がりは、温かな雰囲気を住まいに与えてくれます。また塗り固めて壁を一体的に作るため、年数が経ったときに行うメンテナンスのコーキング補修が少なくて済みます。
- デメリット
塗り壁はモルタルの強度がそれほど高くないため、ひび割れしすいという特徴を持っています。素材の性質であるため全く起きないようにするのは難しく、それも味わいの一つと思えるかが塗り壁を選ぶ一つの基準になるでしょう。
タイル
- メリット
タイルは他の外壁材に比べ非常に硬く、傷ついたり割れたりしにくい材料です。さらに色あせも少ないため、年数が経っても見た目があまり変わりません。
- デメリット
タイルは材料そのものが高めなうえに、手作業で貼ることが多く費用が高額になりがちです。またタイル自体の耐久性は高いのですが、タイル下地材の目地やコーキングは劣化するため、場合によっては大規模な張り替え工事が必要です。まったくメンテナンスをしなくて良いというわけではないため注意しましょう。
コンクリート
コンクリートで建物の構造を作るコンクリート造では、そのコンクリートに塗装をしたものが外壁になります。荷重を支える力が高いため主にマンションや大型店舗などでよく使われ、割合は少ないですが住宅で使われることもあります。
- メリット
コンクリートの外壁は防音性が優れているので、人や車の通りが多いにぎやかな環境や、お隣が近い立地におすすめです。また耐火性も高いため、建物が密集した都市部の住まいに採用すれば、火事の延焼の心配も少なくなるでしょう。
- デメリット
コンクリート造の建物は費用がかなり高額です。そのため個人の住宅で作る場合は、メリットと費用のバランスを慎重に検討するようにしましょう。またコンクリートは外の暑さや寒さを伝えやすいため、室内側に高性能な断熱材を施工した建物を選ぶことも大切です。
外壁材を選ぶ3つのポイント
さまざまな外壁材がある中でどのように選んだら良いか、目安としておすすめの3つのポイントをご紹介します。
1.コストと耐用年数で比べる
ご紹介した外壁材はコストがまちまちなため、選ぶのに迷う方も多いと思います。そこで外壁材の耐用年数に注目してみましょう。たとえ金額が安くても耐用年数が短ければ、決してお得な外壁材とは言えません。それぞれの耐用年数を確かめ、予算内でなるべく長持ちする外壁材を選ぶのがおすすめです。
2.メンテナンスも確認する
外壁材選びでは、メンテナンスの周期と費用も確認しましょう。メンテナンスの周期が短いと費用が積み重なり、大きな出費になってしまいます。またメンテナンスの期間が長くても、1回の費用が高額なら同様です。外壁材は長い目で見たときの、トータルの出費も考慮して選んでみましょう。
3.デザインで選ぶ
外壁は耐久性やメンテナンスも大切ですが、やはりデザインも重視したいところ。いくら機能性の高い外壁材を選んでも、デザインが家に合わなければ残念な気持ちで生活することになります。先ほどの耐用年数やメンテナンスを確かめたうえで、最後は気に入ったデザインで選んではいかがでしょうか。
まとめ
外壁材は種類ごとに特徴やメリット・デメリットが異なります。さらに初期費用だけでなく耐用年数や将来のメンテナンスも違うため、信頼できる住宅会社と相談しながら選んだ方が安心です。
【彩+house】では、お客様のご希望などをしっかり聞かせていただいたうえで、最適な外壁材をご提案します。外壁材選びでお悩みの方は、お電話やお問い合わせフォームからご予約の上、お近くのモデルハウスに足をお運びいただき、お気軽にご相談下さい。