—家づくりの総額をしっかり把握しよう—
家づくりにおいて最も頭を悩ますのが資金計画で、“家づくりの成否は、資金計画にかかっている”と言っても過言ではありません。そこで資金計画を立てるうえで必要な基本から、見逃しがちなこと、注意すべきことをご紹介いたします。
◎家づくりの総額=土地代+建物の建築費用ではない
まず絶対に忘れてはならないのが、“土地代、住宅会社の見積もり金額のほかにかかるものが数多くある”ということ。銀行のローンの申し込み料や保証料、火災保険、さらに建てた直後にやってくる不動産取得税etc…。少なくともこの辺りまでは、最初の資金計画の中にいれておく必要があります。
では、実際にどのくらい余分に幾らくらい見ておくかというと、もちろんケースバイケースですが、たとえば土地と建物と外構の見積もりが4000万円ならば5%の200万円ぐらいでしょうか。家づくりの費用をすべてローンで支払う予定であれば、土地代+建築費+外構費にそのぐらいの金額を上乗せして銀行から借りるつもりで考えればよいと思います。
◎住宅ローンが予定通りに組めないことも!
意外な盲点として、共働きのご夫婦がそれぞれの名義で別々にローンを組む「ペアローン」を検討している場合、奥様が妊娠するとローンの審査が通らなくなることがあります。事前審査後に妊娠がわかり、奥様分の金額がまるまる減額してしまうというケースもあります。
家づくりと出産のタイミングを調整することはなかなか難しいかもしれませんが、頭の片隅に覚えておくとよいかもしれません。また、車のローンの残債が高額であったりする場合も、年収から予想される借入可能金額より大幅に減額することもありますのでご注意ください。
◎本当に頭金0は可能なのか?
「頭金ゼロで」というご要望も多いのですが、家づくりにかかる費用のすべてをローンに組み込むことはできません。たとえば、土地を購入する際の仲介手数料は金融機関や住宅ローン商品によって組み込めないこともあり、名義変更をする司法書士の手数料は組み込むことができません。
土地を購入するにも手付金は必要ですし、住宅会社に申込みをする際にも多少のお金が必要になります。アパートの賃貸契約をするときの敷金・礼金ぐらいの金額は用意しておくとよいと思います。
今回お伝えしたのは資金計画の中でも最も基本的な部分です。今回ご紹介した以外にも、色々と細かな経費がかかることもございますので、少々ゆとりを持った資金計画を立てることが大切だと思います。
【彩+house】では資金計画をはじめ、皆様の失敗のない家づくりをお手伝いいたします。ぜひお気軽にご相談ください。