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新築住宅を建てるなら、快適に長く暮らせる家にしたいもの。特に気密性・断熱性を重視する方が増えていますが、「高気密住宅とは何かよく分からない」という方も少なくありません。気密性を高めると断熱効果が十分に発揮され、省エネや光熱費の節約になることはもちろん、それ以上に大事な“健康な暮らし”を守ることにもつながります。今回は、高気密住宅の基本的な知識から、家を建てる前に知っておきたいメリット・デメリット、性能を高める方法まで詳しくご紹介します。
◆高気密・高断熱住宅とは?
高気密・高断熱住宅とは、気密性・断熱性を高めることで外気の影響を最小限に抑えた住まいのことです。すき間が少なく、熱が逃げにくい「魔法瓶」のような構造により、室温を一定に保ちやすく、冷暖房効率が向上します。冬は暖かく、夏は涼しい、快適で省エネな室内環境を実現できる点が特徴です。
◎高気密住宅とは?
高気密住宅とは、家のすき間をできる限り減らし、空気の出入りを抑えた住宅のことです。気密性能は「C値(cm²/m²)」で表され、値が小さいほど性能が高いことを示します。高気密住宅のC値の目安は「1.0 cm²/m²以下」。
アヤプラスハウスでは、直近1年間の気密測定平均値が0.14cm²/m²と高水準を実現しています。
◎高断熱住宅とは?
高断熱住宅とは、断熱材や高性能な窓を用いることで室内と屋外の熱の移動を防ぎ、外気の影響を受けにくくする住宅のことです。断熱性能は国が定める「断熱等級」で評価され、1〜7の段階に分けられます。最上位等級は断熱等級7。断熱性能が高いほど室温を保ちやすく、心地よく過ごせる住空間をつくれます。
◆高気密・高断熱住宅のメリット
高気密・高断熱住宅には、暮らしを快適で健康的にし、光熱費を抑えるなど多くのメリットがあります。主な4つの効果を紹介します。
①快適で健康的な室内環境
高気密・高断熱住宅の特長は、外気温の影響を受けにくく室温を一定に保ちやすいことです。冬は暖かく、夏は涼しい室内環境になり、季節を問わず快適に過ごせます。
高性能な住まいは快適性だけでなく、健康面にも良い影響をもたらします。WHO(世界保健機関)は、冬の室温を18度以上に保つことを推奨しており、暖かい家は呼吸器系疾患や心血管疾患のリスクが低減すると確認されています(*1)。
室内の温度差が少ないと寒暖差による体への負担が軽減され、熱中症やヒートショックの予防にも効果的。コロナ禍以降在宅時間が長くなっている今、住まいの温熱環境を整えることが、健康寿命を延ばすことにつながるのです。
*1:参照「WHO 住まいと健康に関するガイドライン」
https://www.onnetsu-forum.jp/file/document1.pdf
②光熱費を削減できる
高気密住宅はすき間が少なく、エアコンで温めたり冷やしたりした空気が外へ逃げにくい構造です。加えて高断熱により室温が保たれやすいため空調効率が向上し、エアコンに頼らなくても家全体が快適になります。
性能の高い住宅では、家庭用エアコン1台で家全体の空調をまかなえることもあり、光熱費の節約につながります。
③家が長持ちする
気密・断熱性能が低い住宅では、室内と外気の温度差により窓や壁内部で結露が発生しやすく、カビや内部腐食の原因になります。
一方、高気密・高断熱住宅は外気の影響を受けにくく、結露の発生を抑えることで住宅の耐久性向上につながります。さらに、カビの発生が軽減されて空気環境も改善し、健康面でのメリットもあります。
④遮音・防音性が高い
すき間が少ない構造や、断熱材による壁厚の確保により、遮音・防音効果が高まります。車の音や近隣の生活音が室内に届きにくく、静かで落ち着いた住環境が実現します。
◆高気密・高断熱住宅のデメリットと注意点
メリットが多い一方で、理解しておきたい注意点もあります。4つの代表的なデメリットをまとめました。
①建築コストが高くなる場合がある
高性能な建材の使用や、丁寧な設計・施工が必要なため、一般的な住宅と比較すると初期費用が高くなる傾向があります。ただし光熱費削減効果や補助金を活用することで、長期的には費用対効果が期待できます。
②室内が乾燥しやすい
高気密であるほど外気が入りにくく、室内の湿度が下がりやすくなります。特にエアコン使用時は乾燥しやすいため、加湿器の利用や室内干しなどの対策が必要です。
③換気計画が必須
高気密住宅は自然換気が起こりにくく、空気がこもりやすいため、24時間換気システムによる計画的な換気が必須です。特に第一種換気は、温度差を抑えながら効率的に換気できる方式です。
換気設備に加え、定期的な窓開けによる自然換気も取り入れましょう。
④施工精度によって内部結露が発生する場合がある
気密施工が不十分だと、わずかなすき間から暖かい空気が壁の内部に入り込み、結露が起こる可能性があります。これを避けるためには、C値測定を実施し、施工品質を公開している住宅会社を選ぶことが大切です。
◆性能を左右する断熱材・窓(サッシ)の選び方
高気密・高断熱住宅の性能は、断熱材の種類や窓(サッシ)の選び方によって大きく変わるため、家づくりで重視したいポイントのひとつです。
◎ 断熱材の種類と特徴
日本で使用されている主な断熱材には、次の3つがあります。
| 種類 | 主な材質 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無機繊維系 | グラスウール ロックウール |
鉱物を原料とした断熱材。 低コストで断熱・耐火・防音性に優れている。 |
| 木質繊維系 | セルロースファイバー | 古紙などをリサイクルした自然素材。 細かい繊維ですき間をしっかり埋められる。調湿性が高く結露に強い。 |
| 発泡プラスチック系 | ポリスチレンフォーム ウレタンフォーム フェノールフォーム |
プラスチックを発泡させた断熱材。 高い断熱性能が特徴で、湿気に強い。吹付タイプは高気密施工に適している。 |
アヤプラスハウスでは、世界トップレベルの断熱性能を長期にわたり維持できるフェノールフォーム断熱材を採用しています。断熱材は材質だけでなく、すき間なく施工されているかが性能を左右するため、UA値(断熱性能の指標)や断熱等級も合わせて確認しましょう。
◎窓(サッシ)の選び方
参考:https://alumi.st-grp.co.jp/products/select/window/point01/
家の中で最も熱が出入りしやすい「窓」。熱移動の50%以上が窓からと言われています。そのため、以下のような断熱性の高い窓(サッシ)を選ぶことが性能を高めるポイントです。
・樹脂サッシ
・Low-E複層ガラス、トリプルガラス
・アルゴンガス入り窓ガラス
熱を伝えにくい樹脂サッシや断熱性能を高める窓ガラスを選ぶことで、断熱性や結露の抑制効果が向上し、快適性・耐久性の両面でメリットがあります。
参照:「高い断熱性で暮らしやすい窓|窓選びのポイント」
https://alumi.st-grp.co.jp/products/select/window/point01/
◆気密性を高めるには施工品質が重要
高気密・高断熱住宅の性能を最大限に発揮するには、高い施工技術も不可欠です。わずかなすき間や施工の甘さが、気密性の低下や内部結露の原因になるためです。
◎施工品質の差が出やすい場所
気密・断熱性能は、壁内部や床下など完成後に見えなくなる部分の施工精度で差が出ます。細部までしっかり丁寧に施工を行っている住宅会社を選びましょう。
・配管・配線まわりの貫通部
・コンセントボックス周辺
・サッシまわりの取り合い部
・天井や床の接合部
◎信頼できる住宅会社選びのチェックポイント
施工品質は図面だけでは分からない部分です。測定データの公開や、施工事例・お客様の声などを確認してみるのも、信頼性を判断する材料になります。
・C値測定(気密測定)を全棟で実施しているか
・気密性能・断熱性能の数値実績を公開しているか
・どのような資材(断熱材や窓など)を採用しているか
・現場監督の管理体制が整っているか
◆まとめ|高性能な家づくりで失敗しないために
高気密・高断熱住宅は、快適性や省エネ性、健康的な暮らし、住宅の長寿命化など多くのメリットをもたらします。暮らしの質を高め、家族が快適で心地よく、長く安心して暮らせる住まいは、将来を見据えた“健康への投資”ともいえるのではないでしょうか。
そのためにも高性能な家づくりで大切なことは、施工の技術力の高さや豊富な実績を持つ住宅会社を選ぶことです。今回ご紹介した素材の選び方やチェックポイントを参考に、信頼できる住宅会社をしっかり見極めましょう!
アヤプラスハウスでは、高気密・高断熱性能に高効率な冷暖房・換気を組み合わせた「トリプルA工法」と、社員大工による高い施工品質で、心地よく健康的に暮らせる住まいをご提案しています。
長く快適に暮らせる家をお考えの方は、ぜひアヤプラスハウスへお気軽にご相談ください。
合わせて読みたい
*今さら聞けない!気密性・断熱性とは https://ayaplus.jp/blog/4332
*どうして差が出る?彩+houseの“施工精度”の秘密 https://ayaplus.jp/blog/11448
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*この記事を書いた人
石川住建 代表取締役 石川 武 / スタッフインタビュー







