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高気密・高断熱住宅のエアコンの選び方!1台で冷暖房できるか疑問を解決!
高気密・高断熱の家ならエアコン1台で家全体を冷暖房できる、という宣伝文句を目にすることがあります。しかし、本当に1台のエアコンで冷暖房できるかどうかは、住宅性能のレベルによって変わります。
今回はこれから家づくりを考えている方に向けて、エアコン1台で冷暖房できる家を見分ける基準と、具体的なエアコンの設置方法を紹介します。読んでいただくと、快適で省エネな住まいを実現できるようになるはずです。
高気密・高断熱住宅の基準を知ろう
ハイスペックな高気密・高断熱の家なら、確かにエアコン1台で家全体を冷暖房できます。
しかし一般的な高気密・高断熱住宅で家全体を冷暖房するには、エアコンが何台か必要です。まずは高気密と高断熱の基準を知ったうえで、本当にエアコン1台で冷暖房できる住まいを見つけるようにしましょう。
高断熱はHEAT20を目安に
住宅の断熱性能を表す基準には、主に「省エネ基準」「ZEH」「HEAT20」の3つがあります。そしてこの中ではHEAT20がもっとも厳しい基準になっています。
HEAT20は「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が定めた基準で、冬の室内の体感温度を10〜15℃に保つ断熱性能を目指しています。高性能な断熱材やサッシ、省エネな設備などを使うことで、そのハイレベルな基準をクリアできます。
HEAT20には断熱性能の違いで「G1・G2・G3」の3つの基準があり、数字が大きいほど高断熱です。【彩+house】では、標準仕様でG1「5地域 外皮平均熱貫流率UA値0.48W/(m2・K)以下」をクリアしており、実際に普通の家電量販店で販売しているエアコン1台(14畳用)で、家全体の冷暖房を行っています。また、ヴィラヤ展示場はG2仕様「5地域 外皮平均熱貫流率UA値0.34W/(m2・K)以下」を達成しています。
G1「5地域 外皮平均熱貫流率UA値0.48W/(m2・K)」をクリアしており、実際にエアコン1台で家全体の冷暖房を行っています。
できるだけ少ないエアコンで冷暖房するなら、ぜひHEAT20の基準と照らし合わせて家を検討することをおすすめします。
高気密は測定することが重要
高気密な家とは隙間を少なくして、外の暑さ寒さが入ってくるのを防ぐ住まいのことです。現場でさまざまな材料の継ぎ目や、配管を通す穴の隙間などを丁寧に埋めることで実現します。高いレベルで隙間を少なくできれば、エアコン1台で冷暖房できるようになります。
高気密で一番大切なのは、きちんと隙間を埋められたかどうか。気密測定をしてどれくらいの気密性になったかを、1棟1棟検査して確かめることが重要です。
【彩+house】ではすべての現場で気密測定を行っており、直近1年間の気密性を表すC値は0.27㎠/㎡と高いレベルを保っています。
全棟で気密測定を実施できるのは、高気密な家を作っているという自信の表れです。
エアコン1台で冷暖房できる家を作るなら、すべてのお宅に気密測定を行っている住宅会社を選ぶようにしましょう。
高気密・高断熱住宅のエアコンの選び方
レベルの高い高気密・高断熱の家なら、エアコン1台で冷暖房が十分可能です。しかし普通にエアコンを設置しただけでは、各部屋に冷暖房が効くまでに時間がかかります。そのため実際には、1階と2階に1台ずつエアコンを付けることになります。
では本当にエアコン1台で済ませるにはどうしたらよいのでしょうか。
床下エアコンなら1台で家全体を快適に
【彩+house】では床下に家庭用エアコンを1台設置し、その風が床下や壁の中、天井裏を巡って家全体に行きわたるようにしています。すると部屋や廊下の壁や床が程よい温度になり、そのおかげで室内も快適な温度になります。
つまり、ここでのポイントは、床下・壁内・天井内など内部で空気を巡らせることです。
躯体内のスペースを冷暖房するため、エアコン1台で家中隅々まで十分に快適な温度を届けられます。冬は壁・床・天井が、6面輻射で暖かく、夏も6面輻射で洞窟を思わせるヒンヤリ感となります。また、エアコンの風が直接体に当たらないため、冬は乾燥するような不快感もありません。
高気密・高断熱の住まいを1台のエアコンで冷暖房するなら、AAA(トリプルエー)工法をぜひ体感してみてください。
エアコンつけっぱなしでも省エネ?
高気密・高断熱の住まいでは、エアコンはつけっぱなしの使い方が良いという話を目にします。ただエアコンを動かし続けると電気代がかかるのでは?と心配になる方も多いでしょう。結論から言うとエアコンをつけたままの方が省エネです。
エアコンは部屋を設定した温度にするときに、もっとも電気を使います。そのため過ごしやすい温度になったからと止めてしまい、暑くなったのでまたエアコンを動かす、という使い方をすると電気をたくさん使ってしまいます。
またエアコンは設定した温度になると、送風運転になりほとんど電気を使いません。そのため一定の風量で動かし続けた方がエネルギーを使わずに済むのです。もちろんこれは、室温を保ちやすい高気密・高断熱の家だからこそできる使い方です。より省エネな住まいにするために、ぜひ参考にしてください。
高気密・高断熱のメリット
高気密・高断熱の家にするとエアコン1台で冷暖房できる以外にも、次のようなメリットのある生活ができるようになります。
一年を通じて快適
高気密・高断熱の家は一年を通じて快適に過ごせます。外の温度の影響を受けにくいため、エアコンを使わなくても極端に家の中が暑くなったり寒くなったりしないのです。日差しが強い日に一日留守にして帰宅しても、家に入ったときにモワッとした熱気を感じることはありません。
ヒートショックの予防になる
ヒートショックとは冬に暖かいリビングから寒い脱衣室に移動したとき、急な温度変化で心筋梗塞などを起こすことです。しかし高気密・高断熱の家なら、部屋だけでなく脱衣室や廊下など家全体が過ごしやすい温度になります。家の中の温度差が無いため、ヒートショックを予防できるのです。これから何十年も住む家ですので、家にいる時間が長くなる老後を見据えて、いつまでも夫婦仲良く健康に暮らせる住環境を選びましょう。断熱・気密は、後では直せないのです。
冷暖房費が削減できる
高気密・高断熱の家はわずかな冷暖房で家が快適になるため、高騰している電気代を大幅に削減できます。優れた断熱材や窓、隙間の少なさから、外から暑さ寒さが入りにくいためです。もちろん冷暖房した快適な温度も逃げないため、省エネで家計に優しい住まいになります。
高気密・高断熱のデメリット
高気密・高断熱の家には多くのメリットがある一方、次のような注意点もあります。
建築費がかかる
高気密・高断熱の家は、高性能な断熱材やサッシを使うと同時に、隙間を埋める作業も必要になり、どうしても建築費がかかります。しかし、冷暖房費が抑えられ生涯快適に過ごせるため、ローン+光熱費の毎月の支出で計算すると、意外と高くないのが現状です。毎月のローン金額だけで判断しないことがポイントです。
暖房器具に制限がある
気密性の高い家では隙間が少ないため、使える暖房器具に制限があります。石油ストーブのような炎を燃やす暖房器具は、酸素が不足して不完全燃焼を起こす恐れがあるため使用できません。ただ、このような暖房器具を使用しなくても暖かいのが現実です。
乾燥し過ぎることがある
断熱・気密性の良い住まいは、乾燥しやすくなると言われています。冷たい空気はもともと水分がとても少なく、それを暖房で暖めるとさらに湿度が下がるためです。エアコンの温風が室内に吹き出す場合はさらに乾燥しやすくなります。お肌や喉の乾燥が心配な場合は、空調や工法を再検討したり、加湿器を併用したりすると良いでしょう。
まとめ
高気密・高断熱住宅とは高性能な断熱材や窓を使い、さらに家の隙間をふさいで暑さ寒さを防ぐ家のことです。生涯快適に過ごせて、高騰している電気代を大幅に削減できるなど多くのメリットがあります。
【彩+house】の住まいは、高いレベルの高気密・高断熱を実現し、エアコンを1台で家全体を心地良い温度に保つことができる住宅です。ぜひモデルハウスに足を運んでいただき、その快適さを体験してください。