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注文住宅を建てる土地を買うには、あらかじめ探し方やチェックポイントを知っておくと失敗を避けやすくなります。しかし大半の方は土地を買うのが初めてなので、どんなことに注意すればよいかわからない、というのが本音ではないでしょうか。
今回は土地を購入して家を建てる方に向けて、土地探しを成功させる3つの技と、現地で必ず確かめたいポイントをご紹介します。読んでいただくと希望に合う土地を見つけやすくなるはずです。
土地探しを成功させる3つの技
土地探しは、ただ情報を集めて場所と大きさ、金額だけで絞り込んでしまうと、思わぬ失敗を招く可能性があります。安全に理想の土地を見つけられるように、ご紹介する3つの技を知ってから土地探しをスタートさせてください。
1.希望を書き出し、優先順位を付ける
土地探しを始めるときは、まず自分たちの希望をリストアップすることをおすすめします。いざ土地を探し始めると、たくさんの情報を見ることになるでしょう。そこで作ったリストと照らし合わせながら探せば、希望に合う土地の情報を見逃さずに済むようになります。
さらにそのリストに優先順位を付けておくと、いくつかの候補地で迷ったときに絞り込みがしやすくなります。また希望を「見える化」しておくと、家族間で意見をまとめやすくもなるでしょう。
2.土地は家と合わせて検討する
土地を探すときは、必ず、どんな家が建てられるかも一緒にチェックしましょう。土地の条件にばかり目が向いてしまうと、希望の家が建てられない土地を買ってしまう恐れがあります。
例えば十分な広さだと思って土地を購入しても、後から家のプランを作ってみたら入らなかった、という失敗をするかもしれません。あるいは土地に予算をかけ過ぎてしまい、思ったような家が建てられない、などということもあります。土地は必ず「希望の家が建てられるか」を確かめながら検討してください。
3.土地情報を探す相手の特徴を知る
土地情報はどこで探すかによって、どんな情報が手に入るかが変わります。街の不動産屋さんは、売りに出たばかりの新しい情報を持っていることがあります。しかし自社で扱う物件を優先して紹介されるため、多くの情報の中からより良い土地を探したいという方には物足りないかもしれません。
ネットの土地情報は量がとても豊富です。しかし売れ残りや古い情報も多く、新しくて条件の良い土地を探すには非常に手間がかかります。
一方で住宅会社なら、ネットと不動産屋さんの両方の情報をチェックして紹介してくれます。多くの情報の中からより良い土地を探すなら、住宅会社に相談してみることをおすすめします。
現地確認でチェックしたい5つのポイント
検討している土地を確認するために現地に足を運んだとき、必ずチェックしたいポイントをお伝えします。なんとなく土地を見るよりたくさんの情報を知ることができますので、より良い土地を見分けるためにぜひ役立ててください。
ポイント1.土地の状態
土地を見に行ったときは道路から見て高低差があるか、地面がふかふかして柔らかくないかを確認しましょう。平坦でしっかりした土地でないと、整地の費用がかかることがあります。また周りの土地との境界がはっきりしているかも大切です。不明確なら不動産屋さんに確認しておくと良いでしょう。
ポイント2.周辺の環境
土地のまわりの環境も必ず確かめましょう。近くに大きな音を出す工場やお店はないか、田畑や川があれば気になる臭いがしないかなどをチェックします。また小さなお子さんがいるお宅は、接している道路の交通量も合わせて確認しておくこともおすすめします。
ポイント3.通勤・通学路の状況
検討している土地から、通勤や通学をする道を通ってみるのも良いでしょう。通勤で通る道にいつも渋滞する交差点や踏切があれば、そのぶん通勤時間が余計にかかることになります。小さなお子さんのいるお宅は、通学路に交通量が多いところなど、危ない場所がないかチェックしてみましょう。
ポイント4.時間帯を変えて見に行く
土地を見に行くのは休日の日中だけでなく、平日にも見に行ってみましょう。また時間帯を変えて何度か見に行くのもよいでしょう。接している道の交通量が、休みの日は少なくても平日の通勤時間帯になると交通量が増えるかもしれません。あるいは平日の昼間に仕事をする工場から、大きな音が聞こえてくるなど状況が変わることもあります。
ポイント5.住宅会社にも確認してもらう
土地を最終的に絞り込むときは、必ず住宅会社の人にも現地を確認してもらいましょう。土地を整地する費用がいくらかかるか、水道を引き込む工事が必要かなど、土地価格以外にかかる費用を教えてもらえます。またその土地にはどんな家が建つか提案してもらえるので、それを考慮してトータルで検討できます。
土地を探して契約するまでの流れ
最後に土地を探して契約するまでの流れをご紹介します。やるべきステップをしっかり把握しておくと、遠回りせず効率よく土地を購入できるようになりますよ。
STEP1.住みたい地域を考える
まずは住みたい地域を家族とよく話し合ってみましょう。あまり広い範囲で土地探しを始めてしまうと、たくさんの情報の中から土地を探すことになり時間がかかってしまいます。初めはお子さんの小学校の学区や買い物に便利そう、静かな環境が良いなどの条件で地域を絞るとよいでしょう。
STEP2.予算を検討する
次にローンは毎月いくらの返済額にしたいか、頭金はどれぐらい用意できそうかを仮で良いので考えてみましょう。そのうえで住宅ローンのシミュレーションサイトへ行き、希望の毎月返済額ではいくら借りられるか確かめます。その借りられる額と頭金の合計が全体の予算になり、土地と家を探す目安になります。
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STEP3.家の希望を整理する
続いて、建てたい家の希望もリストアップして整理してみましょう。どんな家を建てるかによって必要な土地の大きさや、予算配分が変わるためです。それを持って住宅会社のモデルハウスを見学すると、希望の家を建てるには何坪くらいの土地が必要か教えてもらうことができます。
STEP4.土地の情報を集める
土地を探す地域と大まかな予算がわかったら、実際に土地の情報を集めてみましょう。お伝えしたように不動産屋さんやネットの情報では、条件の良い土地を見つけにくい可能性があります。そこで気になる家づくりをしている住宅会社に相談して、土地情報を探してもらうことをおすすめします。
STEP5.実際に土地を見に行く
集めた情報の中に気になる土地があれば、実際に見に行ってみましょう。もらった情報を見ているだけでは気づかない、まわりの雰囲気や日当たりなど、たくさんの情報を知ることができます。さらにお伝えした5つのポイントをチェックしながら見ると、どんな土地かがより詳しくわかります。
STEP6.住宅会社の提案を受ける
土地をある程度絞り込めたら、住宅会社にその土地で建てられる家のプランと、諸費用を含めた全体の見積りを提案してもらいましょう。特に諸費用はお客様だけでは気づかないものも多く、家づくりのプロに確認してもらい見積りに含めてもらうと安心です。
STEP7.銀行にローン相談をする
土地と家の絞り込みをして必要な費用がわかったら、銀行に住宅ローンの相談をしましょう。金利や返済タイプの説明を受けたり、いろいろな返済パターンのシミュレーションを見せてもらったりします。さらにローンを借りられるかの仮審査を受けておくと、安心して土地や家の契約に進むことができますよ。
STEP8.土地と家を契約する
納得いく土地が見つかり、住宅会社から理想の家の提案が受けられたら、それぞれの契約に進みます。特に土地の契約は聞き慣れない法律用語もたくさん出てくるので、住宅会社の人に手伝ってもらいながら進めるのがおすすめです。
まとめ
今回お伝えした土地探しのポイントは、希望の土地に出会うための大きな手助けにしていただけるはずです。しかしそれでも土地探しは、多くの方にとって難しく不安が大きいものだと思います。やはり信頼できる住宅会社を早めに見つけて、協力してもらいながら土地を探すのが一番安心ではないでしょうか。
【彩+house】ではお客様のご要望にぴったりの土地を、多くの情報の中から探してご提案していますので、ぜひお気軽にご相談ください。