目次
注文住宅の照明は部屋ごとのプランの方法や、照明の種類による特徴を知っておくと、おしゃれで使いやすい住まいにできます。でも初めての家づくりでは、どんなことに注意して照明を考えれば良いか悩んでしまう方も多いと思います。
そこで今回は、新築住宅の照明を検討している方に向けて、部屋別の照明の考え方や代表的な照明の種類についてわかりやすくお伝えします。読んでいただくと、自分たちのマイホームにどんな照明を付ければ良いかスッキリわかるはずです。
電球の色の効果
まず照明の基本として、3種類の電球の色と効果を知っておくことをおすすめします。それぞれの違いを知っておくと、より部屋の使い方に合った照明を選ぶことができます。
電球色 |
オレンジ色の光で温かみがあり落ち着いた雰囲気になる。しかし暗く感じることもある。 |
温白色 |
電球色と昼白色の中間で自然の光に近い。しかしおしゃれさの演出には物足りなく感じることもある。 |
昼白色 |
白い色の光りで明るくなり本などの字が見やすい。ただし人によっては冷たく感じることもある。 |
部屋別の照明プランの考え方
部屋ごとの照明プランは、それぞれの使い方やイメージする雰囲気に合わせて決めていきます。まず部屋ごとの使い方に合わせた、基本的な照明の選び方を紹介しましょう。
リビング
リビングはさまざまな使い方をするため、シーンに合わせて照明を切り替えられるようにします。例えば家族でテレビの映画を見るときは、落ち着いた電球色のダウンライトだけを点けられるようにすると、映画に集中できるでしょう。
またお子さんが本を読んだり勉強したりすることがあるなら、明るく白い光の昼白色の照明も付けておくと良いでしょう。
ダイニング
ダイニングでは料理がおいしそうに見える、電球色や温白色の照明でテーブルを照らしましょう。さらに天井から吊り下げるペンダントライトにすると、ダイニングテーブルの上がより明るく華やかな雰囲気になります。
寝室
寝室は自然と眠くなるように、やさしい雰囲気になる電球色の照明がおすすめです。またデザインは目立ちにくいダウンライトを選び、なるべく気分が落ち着くようにすると良いでしょう。
さらにこの後で紹介している、ベッドに横になったときに照明の光が直接見えないタイプのダウンライトを選ぶのも、大切なポイントになります。
子ども部屋
子ども部屋は勉強をしたり本を読んだりするため、できるだけ明るく字が読みやすい昼白色の照明を選びましょう。また小さなお子さんは机の上だけでなく、床など部屋のあちこちで本を読んだり絵を描いたりします。そのため照明は部屋全体を照らせる、シーリングライトがおすすめです。
照明の種類
照明は種類によって、光の照らし方や部屋に与える効果が変わります。そのためこれから紹介する種類ごとの特徴を知っておくと、より部屋に合った照明を選べるようになるでしょう。
シーリングライト
ドーム型やフラットな四角形をしている照明で、天井の中央に付けて部屋全体を照らします。またサイズのバリエーションが多く、広いリビングから狭い脱衣室まで広さを問わず設置できます。
ただし、天井から出っ張った状態で設置するため、照明器具の存在感が気になる場合も。すっきりした部屋の雰囲気にしたい場合は複数のダウンライトで代用することもあります。
ダウンライト
天井に埋め込む小型の照明で、器具自体が目立たないためどんな部屋のデザインにも合います。リビングやキッチン、廊下からトイレまで設置する場所を選ばず、さらに天井がスッキリして部屋が広く見える効果もあります。
ただし1つずつの光量は少なめなため、明るくしたい時は何個かまとめてつけるようにします。
ペンダントライト
天井から吊り下げるタイプの照明で、ダイニングテーブルやキッチンカウンターの上に取り付け、その下をスポットライトのように照らします。電球色の照明を選べば、そのまわりがシックでおしゃれな雰囲気になるでしょう。
ブラケットライト
壁に取り付けてまわりを照らしながら壁に影ができるので、間接照明のような雰囲気づくりもできる照明です。また照明器具自体が目につく位置にあるため、壁の飾りとしての効果もあります。
フットライト
低い位置に付けて足元を照らし、転倒防止の役割を持つ照明です。さらに床を照らす光が間接照明としての効果もあり、玄関まわりに付けておしゃれな雰囲気にするケースもあります。
スポットライト
小型の照明器具を天井や壁に取り付け、特定の範囲を照らす照明です。壁にかけた写真や絵を照らして引き立たせたり、壁や床に当てて光と影のコントラストでスタイリッシュな雰囲気にしたりします。
建築化照明
天井の一部などに凹みを作り、中に照明器具を入れて反射した柔らかい光で周囲を照らします。照明器具が直接見えないため自然な明るさになるのが特徴です。
よくある失敗
照明計画にはよくやってしまいがちな失敗があります。あらかじめその原因と対策を知り、家を建てるときは同じ失敗をしないように気をつけましょう。
照明がまぶしい
ダウンライトは見る角度によっては電球が見えてしまい、まぶしく感じてしまうことがあります。そのためソファーに座ったときやベッドに横になったときに、直接光が見えないように配置します。
また、まぶしさを抑えたグレアレスタイプや、光の向きを変えられるユニバーサルタイプのダウンライトを使うのも効果的です。
思ったより暗い
落ち着いた雰囲気を優先して間接照明やダウンライトばかりにすると、部屋が思ったより暗く感じてしまうことがあります。そのため、本を読むなど明るくして使うことも考えられる部屋には、調光スイッチやスタンド照明など、手元を明るく照らす器具も合わせて付けると良いでしょう。
照らす位置がずれた
ペンダントライトでダイニングテーブルを照らすときは、できるだけ購入するダイニングテーブルを事前に決めておくと良いしょう。予想で照明の位置を決めてしまうと、いざ購入してテーブルを置いたときに位置がずれてしまうことがあります。
ずれを防止するには、あとから照明の位置を動かせるように天井にダクトレールを取り付けておくと、ダイニングテーブルを買ってから位置を合わせることができます。また、住み始めてから部屋の模様替えや家具の配置換えをする予定がある場合もダクトレールを取り付けておくのがおすすめです。
彩+house(彩プラスハウス)での照明の実例〜ストーリーズ〜
昨年発表した【彩+house】の「ストーリーズ」では、居心地がよくリラックスしていただけるように、明るさを調整できる照明計画になっています。照明の種類や取り付け位置を工夫して効果的に影を作り、明るさとのコントラストで空間を演出しています。
照明器具はダウンライトをメインにしていますが、下から電球が見えないデザインのものを使ってまぶしさ対策をしています。天井を見上げても光が目に入りにくく、さらに部屋が落ち着いた雰囲気になっています。
光を当てる方向を変えられるスポットライトで光の加減を調整したり、ペンダントライトでダイニングテーブルに柔らかな光を当てたりと、さまざまな照明の工夫も。実際に暮らし始めると、日中よりも夜の在宅時間が長くなりますので、モデルハウスは夜の時間帯も見学することをおススメします。
まとめ
おしゃれで使いやすい照明にするには、部屋ごとのポイントを押さえてプランニングすることが大切です。さらに照明器具ごとの特徴も知っておくと、より自分たちのマイホームにぴったりの照明が選べるでしょう。
また【彩+house】のモデルハウスのように、実際の照明を確かめながら計画できれば、より満足できる照明計画にすることができます。快適でスタイリッシュな照明を取り入れたお住まいをお考えなら、ぜひ【彩+house】へご相談ください。